「頼まれたけど、正直ムリ…」 「断りたいけど、角が立ちそうで…」
こんなとき、どう伝えるべきか悩みますよね。 そんな場面で役立つのが、アサーティブ・コミュニケーションの実践手法、DESC法です。
相手を傷つけず、自分の気持ちもしっかり伝える。 今回は、その具体的なやり方とポイントをまとめました。
DESC法とは?
DESC法は、アサーティブ・コミュニケーションを実践するための4ステップの話し方です。
ステップ | 内容 |
---|---|
D:Describe | 状況の描写(事実を客観的に伝える) |
E:Express(またはExplain) | 感情や意見を表現する |
S:Suggest(またはSpecify) | 解決策や提案を伝える |
C:Choose | 選択肢や今後の対応を示す |
自分の考えを一方的に押しつけず、相手も尊重しながら冷静に伝えることができます。
DESC法のステップ解説
① Describe(状況の描写)
まずは、客観的な事実を冷静に伝えます。 感情や推測は加えず、「見たまま」「起きたこと」を説明するのがポイントです。
例:「明日までに提出する資料があり、今日はすでに予定が詰まっています。」
② Express(感情や意見の表現)
次に、その状況に対する自分の気持ちや意見を伝えます。 ここでは「私は〜と感じています」と、自分を主語にすることで、攻撃的にならずに済みます。
例:「本当はお手伝いしたいのですが、今はどうしても余裕がなくて…。」
③ Suggest(提案)
ここで、相手にとっても自分にとっても前向きな代替案や提案を出します。 「命令」や「拒絶」ではなく、選択肢のひとつとして提案することが大切です。
例:「もし明日以降でも大丈夫であれば、そちらで対応させていただけます。」
④ Choose(選択)
最後に、相手が選べる選択肢や対応策を提示します。 提案が通らなかった場合の代替策なども伝えると、建設的な会話につながります。
例:「もし急ぎであれば、他の方に依頼するか、私の他の業務を調整することも検討できます。」
DESC法の実例:仕事の依頼を断るとき
シンプルな例として、「上司からの急な仕事の依頼を断る場面」を想定してみましょう。
- D:「今日中に◯◯の報告書を仕上げる予定で、時間的に新しい仕事を引き受けるのが難しい状況です。」
- E:「本当はできる限りお力になりたいのですが、今回は難しそうです。」
- S:「明日の午前中であれば対応できますが、いかがでしょうか?」
- C:「もし急ぎの場合は、他の方に依頼するか、私の他のタスクを調整する方法もあります。」

その時間はお散歩にいきたいから、遊びたいけど遊べないよ
違う時間ならいいよって感じかな?
DESC法をうまく使うコツ
- 感情と事実を分けて伝える
- 相手を責めない・感情的にならない
- 解決志向・提案ベースで話す
- 最終的な判断を相手に委ねる
DESC法は、職場だけでなく家庭や友人関係、ちょっとしたトラブル対応などあらゆる人間関係に応用可能です。
まとめ:気まずくならない「伝え方の技術」
「言いにくいけど、言わないといけないこと」って、誰にでもありますよね。
そんなときこそ、DESC法を思い出してみてください。
伝え方ひとつで、関係性は変わります。 相手も自分も大切にする伝え方、今日から少しずつ取り入れてみませんか?
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