「言いたいことがあるけど、うまく伝えられない…」 「伝えたら伝えたで、キツくなってしまって後悔…」
そんな悩み、ありませんか?
私自身、人と関わる中で「どう伝えればよかったのか」と反省することが多々ありました。 今回は、そんなモヤモヤを軽くしてくれる考え方――アサーティブ・コミュニケーションについてご紹介します。
アサーティブ・コミュニケーションとは?
アサーティブ・コミュニケーションとは、 相手を尊重しながら、自分の気持ちや意見を率直に伝えるコミュニケーションのこと。
ポイントは、「ただ自己主張する」のとは違うという点です。
たとえば…
- × 自分の主張を押し通す → 攻撃的で一方的
- × 相手に合わせすぎる → 自分の気持ちを抑えてしまう
- ○ 相手の立場を理解しつつ、自分の思いも伝える → アサーティブ
この「バランス感」が、アサーティブの一番の魅力です。

しばあいうえ
そんないいとこどりができるのかな?
自己表現の3タイプ
人のコミュニケーションの傾向は、以下の3つに分けられます。
タイプ | 特徴 |
---|---|
アサーティブ | 相手も自分も大切にする。理想的なスタイル |
ノンアサーティブ | 相手に合わせすぎて、自分の意見を言えないタイプ |
アグレッシブ | 自分の主張だけを通そうとする。相手を軽視しがち |
アサーティブを目指すことで、言いたいことを言いつつ、関係性も壊さないスタンスが取れるようになります。
アサーティブの4つの原則
アサーティブな伝え方には、以下の4つの原則があります。
・誠実:相手にも自分にも、誠実に向き合う
- 率直:遠回しにせず、わかりやすく伝える
- 対等:上下関係を意識しすぎず、フラットな姿勢で話す
- 自己責任:伝える結果にも責任を持つ
この4つが揃うことで、信頼関係を築きながら、きちんと「自分」を出せるようになります。
実践のコツ:DESC法を使ってみよう
「とはいえ、どう伝えればいいの?」 そんなときに便利なのが、DESC法というフレームワークです。
DESC法とは?
- D(Describe)状況を説明:「この前の会議のとき…」
- E(Express)感情を伝える:「少し驚きました」
- S(Specify)提案する:「次からは事前に共有してもらえると嬉しいです」
- C(Choose)選択・結果を伝える:「そのほうがスムーズに進むと思います」
この流れを意識するだけでも、グッと伝わりやすくなります。
DESC法については、あらためて説明する予定です。
まとめ:自分も、相手も、大切にできる話し方
アサーティブ・コミュニケーションは、 ただ「うまく話す」ための技術ではありません。
相手との信頼関係を大切にしながら、自分の気持ちにも正直でいるための方法です。
人間関係に悩んだとき、「アサーティブ」という視点を思い出してみると、少しラクになるかもしれません。
コメント