難しくて挫折したカメラ。でも『カメラはじめます!』でやっとわかった話

カメラを手にもつ人_シルエット 書評

こんにちは。あいうえです。

今日も、ちょっと役立つお話をお届けします。

今回は『カメラはじめます!』(こいしゆうか 著/鈴木知子 監修)という本をご紹介します。

漫画で学べる、カメラ初心者向けの1冊です。


はじめに

「写真って、なんだか難しそう」 そう思ったこと、ありませんか?

少なくとも私は、ずっとそうでした。

昔、「きれいな写真を撮ってみたい!」という思いから、ちょっといいカメラを買ったことがあります。 でも、設定がまったく分からない。

ネットで調べても、F値?シャッタースピード?ホワイトバランス? 難しい言葉がずらっと並んでいて、正直、読む気が起きなかったんです。 結局、いつもオート設定のままパシャリ。 そのうち「スマホでよくない?」と感じるようになり、カメラは棚の奥へ。


本も買ってみたけれど…

もちろん、勉強しようとは思っていたんです。 実は、何冊かカメラの本も買ってみました。

でも、「F値が〜、構図が〜」と、説明が急に専門的で、まったく頭に入ってこない。

写真で写真の撮り方を説明されても、どこをどう見たらいいのか分からず、理解がふわっとしてしまう。

「なるほど!」と納得する感覚が持てないまま、また読むのをやめてしまいました。


それでも、撮ってみたい気持ちはずっとあった

でも、やっぱり「自分でも、きれいな写真を撮ってみたい」という気持ちは、ずっと心の中に残っていました。

最近ブログもはじめたので、「写真を撮る機会も増えるだろうな」と思い、あらためてカメラの本を探していたところ…

出会ったのが今回の一冊『カメラはじめます!』です。 完全にジャケ買い(表紙買い)でした。届いてみると――まさかの漫画!

「えっ、漫画なの!?」と驚いたものの、読んでみると、これがすっと頭に入ってくる。 「あれ?今まで難しく感じてたのって、こういうことだったのかも」と思えるような、発見がたくさんありました。

カメラで大切なのは「3つのポイント」だけ

本書を読んでいて、とても良かったと感じたのが、 「カメラで大切なのは、たった3つのポイントだけ」というシンプルな考え方です。


それがこちら:

  • ボケ(=F値・絞り)
  • 明るさ(=露出補正)
  • 色(=ホワイトバランス)

この3つをおさえるだけで、写真が「感覚的」に撮れるようになって、 「なんとなくそれっぽい写真」から、「こう撮りたい!」に近づけることができます。


① ボケ(絞り/F値)

一眼レフやミラーレスと聞くと、「勝手に背景がボケる」と思いがち(私もそうでした)ですが、 実は F値(絞り) を調整しないと、うまくボケてくれません。

  • 背景をぼかしたいとき → F値を小さく(例:F4.5)
  • 全体をくっきり写したいとき → F値を大きく(例:F8.0)

この違いをイラストでやさしく説明してくれているので、「なるほど!」と頭にすっと入ってきました。


② 明るさ(露出補正)

同じ構図でも、明るさを変えるだけで写真の雰囲気はガラッと変わります。

  • ふんわり明るい写真にしたいとき → プラス補正
  • ちょっと暗めで落ち着いた雰囲気にしたいとき → マイナス補正

本書では、感覚的な表現と結びつけて紹介されているので、「数字の話」ではなく、「印象の話」として理解できるのがポイントです。


③ 色(ホワイトバランス)

写真の“色味”を調整する設定がホワイトバランス。 光の種類によって写真の色が変わるのですが、それを手軽にコントロールできます。

  • あたたかみのある写真にしたい →「くもり」や「日陰」マーク
  • クールで青っぽい印象にしたい →「蛍光灯」や「電球」マーク

この違いを比べながら紹介してくれているので、「なんとなく青い」「ちょっと赤すぎる」といった違和感を自分で直せるようになります。


この3つのポイントを知っているだけで、 「なんかプロっぽい写真」が一気に身近になります。

もちろん、本書ではこのほかにも「構図のコツ」や「シャッタースピード優先モード(Tv/Sモード)」の使い方なども、漫画形式でわかりやすく紹介されています。

まとめ|まずは、この一冊からはじめてみよう

『カメラはじめます!』を読んでみて感じたのは、 「難しさを感じていたのは、教え方の問題だったのかもしれない」ということです。

この本に書かれているやり方を素直に試してみれば、多くの方にとっては十分です。 専門用語や複雑な理屈ではなく、「ボケ・明るさ・色」の3つを意識して写真を撮る。 それだけで、写真の雰囲気がぐっと変わります。

まずはこのやり方でたくさん撮ってみること。 そうすれば自然と上達していきます。そして、「もっと知りたい」と思ったときに、別の本に進めば十分です。 段階的にステップアップできる点でも、とても良いスタート本だと感じました。

また、素直に実践すれば、カメラから遠ざかって「やっぱりスマホでいいか」と思うことも減るはずです。 むしろ「カメラってたのしいかも!」という気持ちになれるはず。


こんな人におすすめです

  • 勢いで一眼レフを買ったものの、使い方がわからず放置してしまっている方
  • 写真に興味はあるけど、「自分にもできるのかな…」と不安に思っている方

漫画形式なので、緊張せずに読めますし、テンポよく学べます。 気軽に手に取れて、それでいてしっかり学べる――そんな一冊です。

購入して損はありません。 「これからカメラをはじめたい」と思っている方には、自信を持っておすすめできます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました