一流は自己効力感を高めている|『世界の一流は「休日」に何をしているのか』書評

青い海とビーチ 書評

こんにちは。あいうえです。

今日も、ちょっと役立つお話をお届けします。

今回は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司 著)という本についてのお話です。

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はじめに|休日の過ごし方、迷っていませんか?

突然ですが、みなさんは休日、どう過ごしていますか? 「ゆっくり休みたい」「昼まで寝ていたい」「買い物に行かなきゃ」――そんなふうに、なんとなく時間が過ぎていくこと、ありませんか?

趣味や運動でリフレッシュするのもいいし、家事や準備で平日に備えるのも大事。 でも、どれが正解というわけでもないからこそ、かえって迷ってしまいますよね。

そんなときに気になったのが、今回ご紹介する一冊――

『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司 著)です。

「一流」という少しキャッチーなタイトルではありますが、 “休日をどう過ごすか”という問いにヒントをくれそうだと思い、手に取ってみました。


まずは目次をチェック|気になるワードがずらり

私はいつも本を読む前に「目次チェック」をするようにしています。 今回もパラパラと目次をめくってみたところ――

  • ワークライフ“バランス”ではなく“ハーモニー”
  • マイクロソフトで徹底されている「Do more with less(少ない労力で、より多くを)」

など、気になるキーワードがいくつも見つかりました。 ビジネスの現場でもよく聞く概念や、生活全般に応用できそうな項目ばかりで、期待が高まります。

中でも私が特に注目したのが、 「自己効力感を高める4つのアプローチ」という章です。

“自己肯定感”ではなく、“自己効力感”。 正直に言うと、私はこの言葉をはじめて知りました。

一流って、そもそも誰のこと?

スーツを着たビジネスパーソン

著者がここでイメージしている「一流」とは、 これまでに実際に仕事を共にしたり、公私で長く付き合いのある“エグゼクティブ”のこと。 主にグローバル企業の上級役員クラスで、「バイスプレジデント(VP)」と呼ばれる人たちを指しているそうです。

では、そんな一流の人たちは、休日をどう過ごしているのか?

彼らにとって休日は、 ただ「何もしない時間」ではありません。

むしろ――

  • 積極的にエネルギーを回復させるための「休養」
  • 自分を高めるための「教養」

この2つの目的をしっかり持って、時間を使っているのです。

カギは「自己効力感」|一流の休日がもたらす、本当の意味

カギのクローズアップ

この本の最大のポイントは、なんといっても 「自己効力感」という考え方です。

あまり耳なじみがない言葉かもしれませんが、これはカナダの心理学者アルバート・バンデューラ氏が提唱した概念です。

「自分ならきっとうまくできる」 「これは自分にもできるかもしれない」

そんな前向きな感情や、自信のような感覚を指します。

著者は、エグゼクティブたちが休日にしていることを観察・対話していく中で、 彼らが意識的・無意識的にこの“自己効力感”を高めようとしていることに気づいたといいます。

では、具体的にどうやって自己効力感を高めているのでしょうか?

本書では、4つのアプローチが紹介されています。


① 小さな目標を立てて、成功体験を積む

いきなり大きなことをやろうとしなくていい。 「15分だけ散歩する」「夕飯の後に10分読書する」 そんな“小さな目標”を立てて、達成する感覚を積み重ねることが大切。

こうした小さな成功を、脳に「できた」と記憶させることで、 「自分はやればできる」という感覚が自然と育まれていくのだそうです。


② 新しいことにチャレンジしてみる

慣れ親しんだことだけでなく、あえて新しいことに挑戦する。 たとえば、料理にチャレンジしてみるのもその一つです。

重要なのは、できる・できないではなく“やってみる”こと。 その姿勢が、次の挑戦への自信となり、「自分ならできるかも」という感覚を育てます。


③ 人とのつながりを大切にする

一流の人たちは、プライベートでも良好な人間関係を大事にしています。 家族や友人との時間、気の置けない仲間との交流は、心のエネルギーをチャージする時間

精神的に安定することで、自信や前向きな気持ちが自然と湧いてくるのだそうです。


④ 自己省察の時間を持つ

忙しい毎日ではなかなか取れない、“自分と向き合う時間”。 休日だからこそ、その時間をあえて作ることができる。

たとえば――

  • ヨガ
  • マインドフルネス
  • 瞑想

こうした習慣は、何も考えない時間をつくることで脳をリセットし、思考のクリアさや判断力、集中力を高めてくれます。


自己効力感を育てるには?

このように、休日を「ただ休む」時間ではなく、 前向きなエネルギーをチャージする時間として使うことで、自己効力感は少しずつ高まっていきます。

ポイントは、「自分を肯定的にとらえる意識を持つこと」。 休日の使い方を工夫することで、気持ちがリセットされ、また一歩前へ進む力が湧いてくるのかもしれません。


まとめ|“うまくいく休日”より、“行動できた休日”を

この本には、「休日に具体的に何をすればいいか?」というヒントもたくさん載っています。 けれど、最終的に伝えたいメッセージはとてもシンプルです。

それは――

「自己効力感」を高める過ごし方をすること。

たとえば、

  • 新しいことにチャレンジしてみる
  • 自分の専門分野とは違うジャンルの読書をしてみる
  • ヨガや瞑想など、思考を整理する時間を持つ

どれも、一見すると地味な行動かもしれません。 でも、「やってみよう」と思い、実際に行動した―― そのこと自体に意味があると著者はいいます。

結果がどうだったかよりも、「行動できた自分」を認めていく。 ネガティブにとらえすぎず、少しずつ自分を肯定していく。 そんな“前向きな休日”が、仕事にも人生にもつながっていくのだと感じました。

趣味を見つける。 普段とは違うジャンルの本を読む。 さまざまな人と交流する。 ――そんな休日を、少しずつでも目指していきたいですね。


この本はこんな方におすすめです

  • 月曜日が憂うつに感じる方
  • 休日をなんとなく過ごしてしまいがちな方
  • 今の自分をちょっと変えたいと思っている方

「何をすればいいか」よりも、「どう過ごすか」。 そんな視点を持てるようになる一冊です。

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