こんにちは。あいうえです。
今日も、ちょっと役立つお話をお届けします。
今回は、思考力や学習効率をグッと高めてくれる「メタ認知」についてのお話です。
なんとなく集中できない、やってるのに成果が出ない…
そんなとき、自分をちょっとだけ“上”から見る視点があると、状況がガラッと変わることがあります。 「今、自分ってどんな状態なんだろう?」と客観的に見つめられるようになると、 思考も行動も整理され、結果につながりやすくなるんです。
メタ認知ってなに?
メタ認知とは、ざっくり言えば、
「自分の考え方や感じ方、行動を客観的に見つめて調整する力」
のことです。 もう少し感覚的に言うなら…
「自分の考えを、もう一人の自分が見ている」 ような状態。
たとえば、 「今、自分は感情的になってるな」 「この説明、ちょっと曖昧なまま理解した気になってるかも」 といった気づきができること。これがメタ認知です。
メタ認知と俯瞰って同じ?ちがう?
「それって“俯瞰”と同じじゃないの?」 そんな疑問も出てきそうですね。 実はこの2つ、よく似ているけれど、見ている“対象”が違うんです。
共通点:どちらも「一歩引いて見る力」
特徴 | 内容 |
---|---|
客観的視点 | 自分を冷静に見つめる力がある |
感情に流されにくい | 今の状況や思考を落ち着いて見られる |
問題解決に役立つ | 状況や認識を見直せるので判断が的確になる |
どちらも、感情や思い込みにとらわれず、落ち着いた判断を助けてくれるチカラです。
違い:見ている対象がちがう
項目 | メタ認知 | 俯瞰 |
---|---|---|
見ているもの | 自分の思考・感情・学習状態 | 自分+他人、場の空気、状況全体 |
主な使われ方 | 学習、思考の整理、感情コントロール | ビジネス判断、人間関係、チームの空気把握など |
一言でいうと | 「自分の頭の中を見つめる力」 | 「状況全体を上から見る視点」 |
たとえば…
- メタ認知 →「あ、自分は今焦っていて冷静じゃないな」 →「このやり方、ちゃんと理解できていないかも…」
- 俯瞰 →「自分と相手、そして場の空気を考えると、今は一歩引くべきかも」 →「全体の流れ的に、今割り込むと逆効果になりそう」
メタ認知と俯瞰をまとめると… どっちも大事、でもちょっとちがう
- 俯瞰は「外の視点」
- メタ認知は「内の視点」
この2つは別のスキル・視点ですが、高度な思考や判断をするときには、自然と両方使われていることが多いです。 メタ認知で自分の状態を把握し、俯瞰の視点でその影響を場全体に照らして考える。
この2つを組み合わせて使えるようになると、判断や行動がより的確で柔軟になります。
メタ認知には2つのチカラがあります
- メタ認知的知識 自分の思考パターンや得意・不得意を知っていること。 例:「私は人前で話すのが苦手」「図で覚える方が得意」など。
- メタ認知的スキル(活動) 自分の思考や行動をモニタリング(点検)し、コントロール(修正)すること。
この2つの力が高まると、学びやすく、失敗しにくく、成長しやすくなります。
メタ認知があると、こんなことができる!
- 自分の理解度を正確に把握できる
- 学び方や行動を自分で調整できる
- 感情や衝動をコントロールできる
- 柔軟な発想ができる
- 振り返って改善する習慣がつく
つまり、「考える力」だけでなく「成長する力」が育ちます。
このように、メタ認知には日常生活をよりよくする力がありますが、特に効果を発揮するのが「学びの場面」です。

成長するちからってすごい
まとめ|メタ認知は「自分を見つめ直す力」
- メタ認知とは、自分の思考や感情、行動を客観的にとらえ、必要に応じて調整する力のこと。
- よく似た「俯瞰」とは、視点の向きが異なるだけで、どちらも冷静で柔軟な判断を助けてくれる大切なスキル。
- メタ認知には「知識」と「スキル」の2つの側面があり、これらが育つと、学びや日常生活の中での成長が加速します。
思考を整理したり、自分をコントロールしたりできるようになる―― そんな“自分を育てる力”こそが、メタ認知の本質なのです。
次回 メタ認知をどう活かす?その方法と効果とは
では、なぜメタ認知が学習効率を高めてくれるのでしょうか?
そのヒミツは、日常に取り入れられる“ちょっとした習慣”にあります。
次回は、メタ認知を高める方法と、学びや思考への活かし方をご紹介します!
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