こんにちは。あいうえです。
今日も、ちょっと役立つお話をお届けします。
今回は、ヴェブレン効果の続きのお話です。
前回は、「高いものほど欲しくなる心理=ヴェブレン効果」についてご紹介しました。
価格が高いと、なぜか価値があるように感じてしまう── そんな心理が、ブランド品や限定アイテムに惹かれる理由のひとつかもしれません。
今回はその続きをお届けします。「この心理、どんな場面で起きてるの?」をテーマに、もっと身近な視点からヴェブレン効果を探ってみましょう。
ヴェブレン効果って、実はこんな場面で感じてるかも?
「高い=良いもの」と感じてしまう心理は、意外と身の回りでもよくあることです。
たとえば、こんなケース。
高級感・特別感があると惹かれてしまう
- 数量限定や特別仕様の商品、ちょっと高めだけど「なんか惹かれる」ってありませんか?
- 実はこれ、「これを持ってる自分はちょっと特別かも」と感じる心理が働いています。
ブランドのストーリーに心を動かされる
- 「伝統ある職人の手作り」「老舗が守る秘伝の技術」… こういうストーリーがあると、「高いのも納得だな」と感じやすくなります。
SNSで見かけたあの商品、なぜか欲しくなる
- 有名人やインフルエンサーが持っている商品、気になって調べたらすごく高かった…
- でも「自分もこれ持ってたら素敵かも」と思うのは、ヴェブレン効果が少し働いてるのかも。
パッケージや店舗が“高そう”だと期待値が上がる
- 商品そのものより先に「見た目」で判断してることってありますよね。
- 高級感のあるデザインや雰囲気が、「これはすごいものに違いない」と思わせる力を持っています。
いわゆる“ラグジュアリーブランド”がその代表格
「高いからこそ、欲しくなる」── そんな心理が最も強く働くのが、いわゆるラグジュアリーブランドやハイステータスなサービスです。
たとえば、次のようなもの。
- 高級車や高級腕時計 → 乗っているだけで、身につけているだけで、「すごい」と思わせる存在感。
- SNS映えする高級ホテルやスイートルーム → 非日常感や“特別な私”を演出できる空間。写真1枚で「どこ行ったの?」と注目を集めることも。
- ブラックカード・プラチナカードなどのハイステータスクレジットカード→ 一般的なカードより年会費が高く、発行条件も厳しいため、「この人は経済的にも信用的にも余裕がある」と見られやすい。
- レジや飲食店でちらっと出しただけでも、「なんだかすごい人かも…」と印象づけられることがあります。
- 高級スパやエステ、ミシュラン星付きレストラン → 贅沢な体験そのものが、SNSにアップしたくなる“見せたい消費”の代表格。
現代のSNS文化は、「誰かに見られる前提の消費」をどんどん後押ししています。 「体験したこと」「手に入れたもの」を写真や動画でシェアすることで、“自分の価値をアピールする舞台”**になっているんです。
つまり、現代の消費は「観客がいることを前提とした消費」になりつつあるとも言えます。 この文脈でヴェブレン効果が強く働くのは、もはや当然ともいえるかもしれません。
※もちろん、こうした商品やサービスが「見せびらかすためだけ」に存在しているわけではありません。 本当に価値があるからこそ高価格になっているものも多く、満足感や感動をもたらす体験もたくさんあります。
まとめ|「高いから欲しくなる」って、ちょっと不思議だけど…
今回ご紹介したヴェブレン効果は、「自分でも気づかないうちに影響されていることがある」という、ちょっとした心理のクセのようなもの。
もちろん、「高い=悪い」わけでも「買うべきでない」という話でもありません。
ただ、こうした心理があることを知っておくと、「自分は本当に必要だから欲しいのか、それとも見せびらかしたいだけなのか?」と、ちょっと冷静になれる瞬間があるかもしれませんね。

ほんとうに欲しいものかどうか
よく考えないといけないんだね
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